「余命わずかの脇役令嬢」『第35話』の漫画ネタバレと感想|ピッコマ

2022 7/20

2022.07.20 2022.07.20

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ピッコマで配信されている「余命わずかの脇役令嬢」の35話のネタバレと感想・考察記事になります。

ピッコマ漫画「余命わずかの脇役令嬢」『第35話』のネタバレ・考察

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芸術病のタブーと代償

フェリオールはカリナの前に座り、芸術病のタブーについて語ります。

タブーはいくつかあるとのことです。

そもそも、タブーの存在について知っているかという問いに対してカリナは知らないと答えます。
そんな、カリナを見てフェリオールは内心カリナの家族に憤慨します。
両親からの愛情と関心があればこんな深刻な病までならなかったのではないか、
せめて芸術の先生を付ければ変わっていたのではないかと。

フェリオールはカリナに芸術病のタブーについて話します。
まず、前提として芸術病はある日突然かかる不治の病ではないということ。
正しくはそれまで使ってきた奇跡の力の代償が病として現れたものということ。

芸術病の定義とは、フェリオールで例えれば、彼は重症者や治療を望んでいない人に奇跡の力を使うことはできないそうです。
しかし、そのような患者も治療できる力、奇跡の力に限度がなかったり本人の意思のままに
奇跡が操れる人のことを芸術病になっているというらしいです。

そして、大きな力を使うということは大きな代償が降りかかるということ。
自身の身に余る力は使ってはいけないということです。

その中でも一度使うだけで命の危機にさらされるものがいわゆる禁忌と言われているようです。

①自然の摂理に逆らうこと
死者の蘇生や時間を戻すことはダメらしいです。

②人間の創造すること
植物や動物、魔獣は問題ないそうですが、人間は神の創造物だから
神の領域を侵すことはあってはならないそうです。

③奇跡を利用した殺生をすること
奇跡の力で道理に反することはしてはいけないということみたいです。


カリナは禁忌を侵すとどうなるかと、たずねます。

フェリオール曰く行使したその場で、その命や身体の一部を代償とすると伝えます。

そして、今度は彼からカリナに尋ねます、禁忌について心当たりはないか…と。

カリナには禁忌に思う節があったようですね。
そう、過去に一度レオポルド家にいたころに寂しさのあまり話し相手の友達を創造するという禁忌を侵していましたね。

しかし、カリナはないと答えてしまいます。

フェリオールは腑に落ちないながらも納得します。
仮に禁忌を侵していればカリナは命を落としていることすらも否定できないからです。
現にカリナは手も足もありますし、当然生きているので、タブーを冒した代償は払っていないというわけです。

ただ、病の症状が深刻なのは気がかりなようで、同じ芸術病患者でカリナの何倍も絵を描いた人ですら
寿命は30歳を超えていたといいます。

だからこそ、なにかほかに原因があるのではないかと
言いますが…

カリナは原因が見つかれば病が治ると思うのかと問いかけます。

フェリオールは言いよどんでしまいます。
それでも、正直に原因が分かっても治るという保証にはならないと告げます。


しかし、フェリオールには少し卑怯ながらもカリナの芸術病の進行を遅らせるある秘策があるようです。

フェリオールの提案とは

フェリオールの提案は作品を完成直前で筆を止めることとのことでした。

わかりやすく例えると演奏を始めた瞬間から奇跡が発動されるフェリオールと違い
カリナの奇跡は絵が完成した瞬間から発動するのだと言います。

つまり、奇跡が発動する前に止めてしまえばカリナの芸術病は進行を抑えられるというのです。

それを聞きカリナは顔を曇らせます。
確かにそれは未完成の作品だからと納得はしますがやはり、芸術家としては不満のようです。

しかしフェリオールはそのことについてもフォローを入れます。

未完成の作品を提供することで、カリナの要望をかなえると伝えます。
そう、誰よりも有名な画家にするとフェリオールはカリナに手を差し伸べます。

カリナはその手を取り満面の笑顔でその手を取り、
短い間ながらもよろしくおねがいしますと伝えます。

これにはフェリオールも思わず赤面でしたね。

さらに、カリナの治療もあきらめるつもりはないとフェリオールは告げます。
そして、フェリオールもミリアンも最後までカリナと共に歩んでいきますとまっすぐに伝えます。

フェリオールの言葉にどうしてそこまでと戸惑うカリナに対して
彼は当然のように自ら選択し歩んでいく人の姿は美しいからと答えます。


この先の未来をどう導いていくのか…と。
カリナはミリアンへの思いを馳せます。